人民月報

夢はベッドでドンペリニヨン

黒猫の不思議

黒猫仔猫のネロは、なかなか体重が増えず、12月初めの診察で、一応次の通院は年始で良いものの、できるだけこまめに餌を食べさせてください、と言われた。生後1ヶ月ちょっとで、通常は500グラムくらいあっても良い体重が、190グラムしかなく、大きくなれないかもしれない、ということをそれとなく告げられていた。

カーペットの上に出してみても、歩き方が何か猫っぽくないというか、ひょこひょこと後退していくような変な動き方をしていた。

我々は家族総出で彼にカルカン仔猫用を与え、ミルクを飲ませ、少しでも体重を増やそうとするが、なかなか200グラムの壁を超えられない。

余談だが、カルカンのパッケージには「レシピ リニューアル!」と謳ってあるが、仔猫用の餌を食べ続ける猫は恐らくいないので、リニューアル!と知らせたところで、「オッ 変わったね!」と反応してくれる猫はいないのではないだろうか。まして飼い主は尚更であり、何がどう新しくなったのか知る由もない。

 

12月8日に、先住猫の雄猫エールが亡くなった。

次の日から、黒猫に変化があった。

カーペットの上に出すと、尻尾を立て尻を振り、人の手に飛びついてくる。病院では「目の反応が鈍いので、あまり見えていないのかもしれません」と言われていたのが、突然「猫の動き」で走り回るようになった。

餌の食いつきもよくなり、便は細長いながらも黒々とした「猫のブツ」になった。(臭いも、また…)

 

そして、雄猫が亡くなってから1週間で、体重は倍の380グラムになったのだ。

f:id:tomoyabungy:20211229170846j:plain

顔もしっかり出来上がってきた。

我が家にとっては、猫が1匹いなくなった途端に新しい猫が現れたような、すごく不思議な感覚だった。今まで猫のかたちはしているが魂が入っていなかったのが、雄猫がいなくなったのと入れ替わりに魂を吹き込まれたような。

雄猫の存在が重石になっていたのだろうか?ベテランが引退して、若手が張り切る現象だろうか?

f:id:tomoyabungy:20211229170858j:plain
f:id:tomoyabungy:20220103110506j:plain
先住雌猫ラガーとの関係も構築中。

そして、最終の診察で「よく見えないが、どうも雄っぽい」と言われていたデリケートゾーンも、徐々に形が判ってきたが…どうも素人目には、雌なのでは?と思われる形をしている。

色んな意味で、年始の診察が楽しみになってきている。