人民月報

夢はベッドでドンペリニヨン

おいハンサム!!

おいハンサム!!

マンガ家、伊藤理佐原作(おいピータン!)のドラマ。

今期、まったく期待していなかったが、嗅覚鋭い次女が録画していたことにより、家族全員ハマることになる。

 

厳格な父(吉田鋼太郎)と淡々とした母(MEGUMI)、そして三姉妹のホームドラマ伊藤理佐節の小ネタをちりばめ、要所で父がハンサムな訓示を垂れる。三姉妹がつかまえてくる男は、もれなくクズだ。男たちのキレの良いクズっぷりに(とくに三女の婚約者と次女の夫はクズオブクズだ)視聴者がツッコミをいれる。

原作を読んだことはなかったが、伊藤理佐の作風は知っている。たぶん、原作を忠実に再現しようとすると、こうはならないはずだ。プロデューサーなのか演出家なのかはわからないが、原作の食材だけ使って、自分の味付けに変えてしまった人間がいる。

 

そういう人間の作ったドラマは、隅々まで気が利いている。主題歌は和田アキ子「YONA YONA DANCE」


ソウルの人だから、フレデリックの作曲にハマるのは、後になってみれば理屈ではわかる。だけど、何もないところからそれを組み立てて、その楽曲をこのドラマの主題歌にもってきた人間がいる。和田アキ子の前に、フレデリックのオケを持っていった人間がいるのだ。

 

おいハンサム!!は、今夜、最終回を迎えるが、案外「名古屋嫁入り物語」みたいにシリーズ化も可能なのではと、うすく期待している。