人民月報

夢はベッドでドンペリニヨン

S.J.Edition

長女のスマホが、車に轢かれた。雨の中横断歩道に落としたスマートホンは、拾いに行った時には轢死体と言うべき惨状だった。

これは買い替えねばなるまい。幸か不幸か、次のOSアップデートでサポートが切れると言われたiPhone7だ。買い替えが、少し早くなったと思おう。

 

携帯ショップの予約を取ろうとするのだが、長女が思いの外多忙で、なかなかショップの空き時間とマッチしない。

俺「ていうか、長女、一緒に行く必要あるんけ?」

嫁「ほら、色とか選ばなあかんし」

俺「彼女に色選ぶ権利、ある?」

嫁「ないな!」

ということで、長女抜きで、機種も色もおまかせで行くことになった。「茶色が安かったら茶色にするで!」と言ったら、「画面も茶色じゃなければ何でも良いよ!」と、殊勝な事を言うじゃないか。なんやねん茶色の画面て。そんなスマホ見た事あるんか。

 

ほんとにどんなんでも嫌な顔しないのかな?と思って、ちょっと仕掛けてみることにした。

購入した新しいスマホで、画像をダウンロードし、待ち受け画面に設定する。

帰宅した長女に、「ごめんなぁ、これが格安やってん。待ち受け画面以外は、全部普通のiPhoneやから、我慢して使ってくれん?」と言って渡してみる。

 

スティーブ・ジョブズ・エディション

長女「ええ… これ、固定なん?」

俺「固定やねん。ほかは何でも変えれるけど、待ち受けと背景画面だけは変えられへんねん」

背景画像はこれ

長女「ええぇ…」

あ、やっぱり嫌なんだな。

 

その後、色々いじって、自力でジョブズ・エディションから脱却していたが、一時は「どんだけ創業者推しの企業やねん」と思ったそうでございますよホホホ。