昨年末の「クイズ正解は一年後」で公開された、ブルーハーツのカバーアルバム。「謎のカバーアルバム」として高速道路のサービスエリアで販売されていたCDが、番組に出演している芸人たちの歌唱によるものだということが明らかにされ、同時にサブスクリプションも解禁された。
殆どの楽曲は、カバーとも言えない、カラオケレベルのものだったが、1曲だけまったく毛色の違う曲があった。
ヒコロヒーがカバーした「夢」。
この、完全に力が抜けたブルーハーツ。
なかなか歌えるものではない。
上記の試聴では聴くことができないが、中盤以降の「もっと」の部分は、唐突にキュート感を出してくるあざとさもある。
ヒコロヒーの歌は、このカバーアルバムのようなやっつけオケではなく、もっとちゃんとした演奏をバックに歌われるべきだと、思った。
その希望は、一年後を待たずして半年後、早くも叶えられた。
「ちゃんとした演奏」どころか、奇妙礼太郎とのデュエット。
ヒコロヒーが、テレビでどんな偽悪的な言動を振り撒こうとも、この歌声こそが彼女の本質を表していると思う。