人民月報

夢はベッドでドンペリニヨン

松尾神社

昨日1月3日は次女と三女の所属するミニバスチームの練習初め、松尾小学校から松尾神社までのランニングだった。

 

 

距離は大したことはないが、松尾神社は小さい山の上にあるので階段上りがなかなか難儀だ。上りきると良い具合に身体が暖まる。

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社務所が改装されて綺麗になっていた。

社務所の横に、手水所がある。今回初めて、立看板をじっくり読んでみた。

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身が引き締まる。

たいへん有難い神様だったことが判明。

調べてみると、京都に松尾大社という「醸造祖神」といわれる神社があるようだが、この松尾被りは偶然だろうか?

 

参拝した後、宮司さんが色々教えてくださった。

 

手水所の横にある井戸は、酒造りに適した水質であり、古来から酒造に縁起が良いとして近辺の酒蔵に大事にされ、彼らが資金を出し合って整備したものである…。昔はこの水を使って酒造をしていたこともあるようだが、近年はすっかり廃れてしもうた…。何年か前、山田錦酒米を栽培し、井戸の水を使った酒造りを再現しようとしたが、酒造免許等の絡みで、神社で酒をつくるのは難しいとわかった…。それならばと、酒蔵に酒米と水を持ち込むべく掛け合うたが、今度は製造ロットの問題があり、一升瓶1,000本単位でないと難しいと言われてしもうた…。

 

探偵ナイトスクープに持ち込みたくなるようなストーリーがあった。話って、聞いてみるものだなあと思う。今年も耳を突っ込んでいこう。

 

この後、松尾小学校までの帰り、次女にお年玉を賭けたマラソン対決を仕掛け、最終コーナーで捲られて俺のお正月は終った。

黒猫の不思議

黒猫仔猫のネロは、なかなか体重が増えず、12月初めの診察で、一応次の通院は年始で良いものの、できるだけこまめに餌を食べさせてください、と言われた。生後1ヶ月ちょっとで、通常は500グラムくらいあっても良い体重が、190グラムしかなく、大きくなれないかもしれない、ということをそれとなく告げられていた。

カーペットの上に出してみても、歩き方が何か猫っぽくないというか、ひょこひょこと後退していくような変な動き方をしていた。

我々は家族総出で彼にカルカン仔猫用を与え、ミルクを飲ませ、少しでも体重を増やそうとするが、なかなか200グラムの壁を超えられない。

余談だが、カルカンのパッケージには「レシピ リニューアル!」と謳ってあるが、仔猫用の餌を食べ続ける猫は恐らくいないので、リニューアル!と知らせたところで、「オッ 変わったね!」と反応してくれる猫はいないのではないだろうか。まして飼い主は尚更であり、何がどう新しくなったのか知る由もない。

 

12月8日に、先住猫の雄猫エールが亡くなった。

次の日から、黒猫に変化があった。

カーペットの上に出すと、尻尾を立て尻を振り、人の手に飛びついてくる。病院では「目の反応が鈍いので、あまり見えていないのかもしれません」と言われていたのが、突然「猫の動き」で走り回るようになった。

餌の食いつきもよくなり、便は細長いながらも黒々とした「猫のブツ」になった。(臭いも、また…)

 

そして、雄猫が亡くなってから1週間で、体重は倍の380グラムになったのだ。

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顔もしっかり出来上がってきた。

我が家にとっては、猫が1匹いなくなった途端に新しい猫が現れたような、すごく不思議な感覚だった。今まで猫のかたちはしているが魂が入っていなかったのが、雄猫がいなくなったのと入れ替わりに魂を吹き込まれたような。

雄猫の存在が重石になっていたのだろうか?ベテランが引退して、若手が張り切る現象だろうか?

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先住雌猫ラガーとの関係も構築中。

そして、最終の診察で「よく見えないが、どうも雄っぽい」と言われていたデリケートゾーンも、徐々に形が判ってきたが…どうも素人目には、雌なのでは?と思われる形をしている。

色んな意味で、年始の診察が楽しみになってきている。

御朱印月報~’21 冬~

八雲神社 11月の御朱印

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木花咲耶姫

美人の象徴、コノハナサクヤヒメノミコトでした。御朱印に「容姿端麗」って書いてあるのな。ご神格は、山の神、火の神、酒造の神。

 

12月の御朱印

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イザナギイザナミ

国生みのご夫婦だった。

この日は、いつも閉じられている「神馬」の扉が解放されていた。

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この馬も、新しいように見えて、明治何年かに作られたと書いてあるなかなか年季の入った馬なのだ。馬、ミカン食べるのかな。

ちょうど

最近 ちょうど って単語 流行ってない?漢字で書くと、丁度。

1 ある基準に、過不足なく一致するさま。きっかり。ぴったり。きっちり。 
2 ある物事が期待・目的にうまく合うさま。折よく。都合よく。

例文を、いくつか。

 

「うちの子ちょうど8歳でさー」

もしかして今日、ちょうど誕生日なのかな?

 

「今がちょうど8時25分ですので・・・」

5分おきに訪れる、ちょうど。

 

「これちょうど1980円やってん!」

こういうモヤモヤを集めて生きています。

往く猫来る猫

雄猫が亡くなった。

格好つけのヤツらしく、瘦せ細った身体でも、最期までオシッコは自分でトイレを使い、綺麗に旅立っていった。人間もこうありたいものだなあという、美しい去り方だった。

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格好つけのくせに甘えたで、おまけにドンくさいところもある、昭和のやくざ映画の三下役みたいなヤツだった。そんなヤツほど愛される。短いつきあいだったけど、ずっと忘れないだろう。

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雄猫の闘病中、悲しみに暮れてばっかりだったかというと、実はそうでもないのだ。たしかに悲しくはあったのだが、悲しんでばかりもいられない状況にあった。

兄妹の雌猫が兄と同じ病気に罹っていなかったということが、ひとつ。

それとは別に、生まれたての仔猫を育てるというミッションが、同時進行していたのだ。

 

職場で、生まれたての黒猫を拾った。というか、保護した。仕事中、何か微かにミーミー言う声が聞こえたので地面を良く見てみたら、そこに10センチくらいの黒い生き物が「いた」のだ。周囲には母猫もきょうだい猫も見当たらず、保護する以外に選択肢はなかった。

 

時系列は、こうだ。

10/29 トモヤ職場で仔猫を保護。動物病院へ連れていくが、生まれたてで恐らく初乳を飲んでいないため、発育は厳しいかもしれないと診断される。

11/1 雄猫、餌をあまり食べないため、病院へ。このときは風邪と診断される。その後も元気のない状態が続くが、新参猫が来たことによるストレスかもしれないと思い、様子を見ていく。

11/10ごろ 雄猫、雌猫、黒猫の3匹飼いは厳しいため、知人伝いに黒猫好きな方に飼ってもらえないか、打診してもらう。

11/17ごろ 検討してもらっていた方から、住宅事情により飼えなくなったと返答をいただく。

11/19 雄猫、体調が戻らないため、再び病院へ。悪性リンパ腫が発覚する。もう長くないと告げられる。

12/8 雄猫、亡くなる。

 

この間にも、仔猫は定期的に病院に連れて行った。

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初めは言葉を選んでいた院長先生も、連れていくたびに猫らしくなっていく様子を見て、「おお…」と感嘆されていた。まだ生育は標準体重よりもずいぶん少なめという事なので、どうなるかはわからないのだが、今のところ、何もなければ、次の通院は年明けで大丈夫と言われている。

 

ところで、時系列を黒猫目線から見て感じるのは、悪運と言ってもいいほどの収まりの良さだ。元来は飼いきれないので里子に出そうとされていたのが、話がなくなった直後に雄猫の病気が発覚し、1匹残されてしまう雌猫のためにも、なんとか育てあげ、我が家で飼えるようにと、大きな方針転換となった。

正直、黒猫ということもあり、俺は良からぬものを家に持ち込んだのではないかと、頭の隅で思ってしまっていた。雄猫の生命力が、黒猫に移っていくようにも感じられた。

だけど、家族も、この話を聞いた人たちも皆、この黒猫が来てくれたおかげで、病気の猫の事だけを考える時間が少なくなって良かったと、そう言ってくれた。実際、レントゲン写真に写った雄猫の肺にできた腫瘍の大きさも、とても半月やそこらで育ったものではないそうだ。ともかくこの1ヶ月、痩せていく猫、育っていく猫、そしておこぼれのちゅーるを貪り太っていく猫、の3猫の間で家族は翻弄され、とても悲しみの底に横たわってなどいられなかったのだ。

 

嫁は、ずっと空白のままだった動物病院の診察券の名前欄に、黒猫の名前を書いた。

ネロ。黒猫なので、ネロと名前をつけた。

手元に太めのなまえペンしかなかったので、そのペンで書いた。

「なあこれ、ネロって読める?」

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水口。

どう見ても水口です。本当にありがとうございました。

Fontaines D.C.

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フォンテインズD.C.

嫁がApple Musicのおすすめから見つけて教えてくれたバンド。

一聴して、アメリカのバンドではない。

UKの、でもロンドンではない。

アイルランド、ダブリンのポスト・パンクバンドだそうだ。

D.C.とは、ダブリン・シティの頭文字。

色々とネットを漁ったら、「ギターが着こなしたスーツをヴォーカルが着崩していく」みたいな論評があって、上手い事言うと思った。

インタビューを読んだら、アイルランド人であることにとても自覚的なようだ。

上手くは言えないけど、アメリカのバンドの演奏のカッチリ感や、能天気さが苦手な向きには、UK周辺の特にイングランド以外のバンドがしっくり来るように思う。良い意味でルーズというか、アソビの部分が大きいのが何か、人間っぽいのだ。

ここのところスコットランドグラスゴーのバンドばっかり聴いていたけど、今度はダブリンだ。

胸にあふれるこのリズム

先週の土曜日、大阪から、久しぶりにお会いする方々が遊びに来てくれた。俺が大阪に行くたびに、いっしょに酒を飲んだり、酒を飲ませてくれたり、お土産に酒を下さったりするすてきな方々だ。

松阪に来るのは初めての人が殆どで、ホルモンを食べたり、とっときの居酒屋へご一緒した。なかなか堪能していただけたと思う。

ふだん歩いている町や、ごはんを食べている店を面白がってもらえると、うれしいと同時になにか不思議な気持ちになる。同じように、自分みたいなモンに会いに来てくれるということも、本当に不思議なことに思える。記憶は霧の中だが、何で来てくれるんすか?とか訊いてしまったかもしれない。

お土産に、美味しいお菓子を沢山いただいた。次女が驚いていた。

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美味しいものを食べたときだけ露出する次女の眼球

次女は日曜日、ミニバスの最後の公式戦を1勝1敗で終えた。良いところも悪いところも今まで通りだったが、今後もカップ戦等の非公式戦に、可能な限りチャレンジさせてもらえることになった。コロナ直撃世代の彼女たちは、これまで試合どころか練習をする機会も限られていたので、次学年への引継ぎを卒業ぎりぎりまで引き延ばそうということだ。それでも、何も変わらないかもしれないが、それも次女たちの自由だ。

 

月曜日にはサプライズがあった。今、雄猫が罹っている病気は、猫白血病由来の悪性リンパ腫だ。この猫白血病は、家猫の場合、餌場やトイレの共有で伝染する可能性がある。まだ発症はしていないが、兄妹である雌猫にも伝染しているのはほぼ間違いないと思っていた。が、この日、病院で血液検査をしてもらった結果は陰性だった。

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すぐに5種ワクチンを打ち、副反応で2日寝込んだ

雄猫がもうすぐいなくなる悲しさが和らぐことはない。だけど、それとは並列の、パラレルワールドみたいな感情は、雌猫が健康だった喜びにあふれている。緊張の果てに笑いの衝動が襲ってくるように、人間の感情は一枚ののっぺりしたものではなく、色んな角度、色んなタイミングから容赦無く刺し込まれてくる出来事に翻弄されつづけているのだと思う。そのリズムが、生活をつくっていくのだ。

 

火曜日には、また違う種類のサプライズがあった。

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唐突に 現金書留 来る

なんと2回目の当選だ。

生活はエキサイティングだ。

「毎日はエブリデイや」と言うオッサンがいた。当時は何言うとんねんオッサンと思っていたが、今ならよくわかる、ああ毎日はエブリデイだ。