三女は、明け方、寝ながら笑う。
明け方ちょっと目が覚めてウトウトしていると、三女が「フフッ」「ウフフッ」と笑っている。
笑っていることに気づいた当初は、よほど当たりの良い夢を見ているのだなと思ったのだが、気にしだしてみると、俺が明け方に目を覚ました時の3回に2回は笑っている。
上のふたりは寝ながら笑ったりしないし、寝言もごくたまに次女が「・・・ブラジル。」など、前後の文脈がわからない単語を発する程度だ。というか、そもそも今まで寝ながら笑ってる人をあまり見たことがないように思う。
たまに、「アハハハッ」と声をあげて笑って、こちらが起こされることもある。
翌朝、どんな夢を見たのか訊いても憶えていないのだが、やはり良い夢を見ているのだろう。
そんな三女が、小学二年生になった今、月に1回くらい「・・・ヒッ」など、悪夢を見ている時の寝言が出るようになってきた。
親としてはむしろ安心している。